みらい
私、一人で食べていけないでいる。仕事が出来ないんだ。全然何もかもまともに出来ない。僅かに出来ていた仕事も太り出してから恥ずかしくて人前に出られなくなって営業もかけられなくなってしまって、その仕事を失ってしまった。子供の学校の仕事も出来ず放り出した結果、他の人に代わってもらうことになったけど、それも代わってくれた保護者には相当呆れられたみたいで、這々の体で1時間かけて書いた謝りの手紙には返事もこなかった。
この先の残りの40年、どうやって生きていけばいいのだろう、子供が独り立ちしたらもう死んでしまいたい。居なくなりたい。生きていくのが難しい。
ダイエットピルを飲んで、食べたいのを我慢して、どうにか体重を減らそうとしているけどなかなか減らない。気合いが足りないんだと思う。気合いを入れてた数週間はどんどん減ったし。
正直なところ、誰にも分かってもらえないし、理解してもらえないだろうと思う。
誰かに許されたくはあるんだけれど、私も私を許してないし、皆それぞれの人生に必死だから、私の事など気にも止めないし、確かめたところで「怠け者死ね」で終わりだ。
世界は私をいつまで生かしてくれるのだろう。もう、脱出の仕方がわからないし、もともと惨めな人生から抜け出せた時期なんてない。
私自身が浅ましいからか、見下せる相手らの中での仕事はサクサクこなすのに、怯んで萎縮してしまうところでは何もできない。動けなくなる。本当に醜い、醜い弱い愚かな生き物だ。
そんなものがあんな美しい子を育てている。私のやり方で良いんだろうか。
私はもう、夫からも解放され、仕事はなく、子供しか無い。
そんなでは子供にとって重荷ではなかろうか。
かと言って、子供の父親がちゃんと育てられる気もしないし、私がなんとか我を殺してちゃんと育てなければ。
今朝は、本当にごめん、と子供にすがった。すがりついて謝った。
もっとあの子を大切にしたい。
私の1番大切なものだから。
神様。おねがい。